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変わったバイト 劇団員が高校で寸劇の進路ガイダンス

先日、ある高校で「演劇によるキャリア学習」を見学する機会がありました。
熱心な高校が採用しているようで、通常は情報提供にとどまるキャリア教育を
演劇の形で伝えるものです。

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①通常の行事とは異なる期待感
通常の学校行事というと、高校の先生や外部の人が1時間くらい話をする形式です。
最近は、パワーポイント(=映像による説明)を使ったりする人も増えていますが、
そもそも生徒は小さいころから映像に囲まれて暮らしているので、
ことさら映像があったら急に食いついたりはしません。
また、いくらパワーポイントを使用しても、話者そのものに話術がなければ、
映像を使用して話が複雑になる分、伝わらなさが倍増したりします。

ということで、登場したのが「演劇ガイダンス」というもののようです。
演劇と言ってもお固いものではなく、かなりの割合でお笑いコントの要素が入ってきます。
例えば生徒役と先生役が日常的な場面で絡んで、おもしろい会話をしたりします。

②内容は?
最近見学したのは「マナー」に関する内容でした。
アルバイト先でコロッケを上手にあげられるようになった高校生が、
意外に店長やお客さんの評価を取れません。

そこで若手の先生役が登場するのですが、
この先生は過去に銀行のATMで困っている女性を助けその女性が忘れられないという設定です。
コント的なかけあいでだんだん分かってくるのですが、実はこの女性はどうも振り込め詐欺に合ったお年寄りのようです。
つまり学校の担任がお年寄り好きというなかなかユニークな設定です。
ただ、教育の場ということもあり、「年寄り」「ばあさん」といったいい方は回避されておりよく配慮されています。

そしてこの先生のアドバイスが「マナー」のことです。
この高校生は自分の仕事ではないからと、お隣の店のスタッフに挨拶しなかったことで評価が下がってしまっています。
なぜ、それが仕事に関係があるのかを、面白おかしくもときには真剣な感じでやり取りしていきます。

③出演者はプロ級
出演者は俳優を目指している若手で、劇団やプロダクションなどから俳優2、3名と音響担当がやってきます。
1時間以上前には会場入りしてリハーサル。
直前まで発声やセリフの掛け合いの練習をしておりかなり本格的なものです。

もちろん登場場面は「どうもどうも」というような感じでなく役に成りきって登場しますし、
発声やかつぜつもしっかりしています。
セリフのミスもありません。
随時音響も効果的に使われます。

シナリオも原則をよく理解した構成です。
上に紹介した話は、聴衆が感情移入できるよくいる平凡な高校生が、困難と出会い、
それをきっかけ(今回は先生)を得て克服していく大昔から定番となっている手堅いストーリーのプロットです。
劇は2作あり、後半の方では面接が上手な生徒と下手な生徒が出てきました。
これまたシンプルかつ鮮明な対比構造で、プロを目指しているのだから当たり前なのかもしれないですが、
ストーリーが自己流でなくしっかり作られています。

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疲れた顔.jpgコラム
この演劇ガイダンスはキャリア教育関連のエージェントに依頼すると手配してくれます。
もしご関心があれば、自分の連絡先blogcuc@yahoo.co.jp へお問い合わせください。
エージェントを紹介します。
複数のエージェントが企画しているようですが、関係者によると記事に書いたレベルなのは自分の知っているエージェントだけのようです。
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